なぜ人は自己嫌悪になるのか?

ふと何気ないときや普段から、これだから俺はダメなんだ…」「もっと頑張らなきゃいけないのに…」などと、失敗した時にこんなことを思った経験はありませんか?

職場での仕事のミスや人間関係のすれ違いでどんとんと膨らんで来てしまう自己嫌悪…どうにかしたいですよね。

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なぜ?自己嫌悪に陥ってしまうのか?

まず、自己嫌悪とは自分で自分を疎ましく思うことです。
ただ単に「落ち込むこと」とは別ものなのです!

そして、 自己嫌悪にはいくつか原因があります。


「自己認識のズレ」

わかりやすく言うと「理想と現実のギャップにやられてしまっている」ということです。

例えば、「他の人はしっかりと仕事が出来てテキパキしているのに、現実の自分はミスばかり……」といった例が挙げられます。

「欲求不満」

ここで言う「欲求」とは、いわゆる三大欲求ではなく「承認欲求」のことです。
承認欲求とは、他人に自分を認めてほしいと思う気持ちです、どんな人でもこの思いは根底に持っているはず。

しかしそれが強まりすぎてしまうと、他人の目を気にして嫌な気持ちばかり続くことになり、自己嫌悪を助長します。

ただ、承認欲求は人生のモチベーションとしてプラスに働くことも多いですから、「承認欲求が強い=悪い」というわけではないのです。

「遺伝的要因」

自己嫌悪のしやすさというのは性格の一部なので、遺伝的要因で決まることもあります。
驚くべきことに「ネガティブな心を作る遺伝子」というものが存在するのです!

この遺伝子を持つ人は、常人よりも良く言えば慎重派、悪く言えばネガティブな性格をしていると言われています。

続いては自己嫌悪になりやすい人の特徴を見ていきましょう。

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「完璧主義」

理想が高く、真面目で完璧主義な人は自己嫌悪になりやすい傾向にあります。自分に課すハードルが高すぎるせいで「こんなことさえできないなんて……」と思ってしまうのです。

また、完璧主義者には2種類あって、いわゆる完璧主義者は、ささいな失敗も許さない、完璧を目指す人間とどこから手を付けて良いのかわからない” が多い人です。

後者は一見するとただのグダクダな人ですが、実は「手を付けたことはすべて完璧にやらなくては」という意識があるからこそ生まれる気持ち。
こういう人も、やるべきことになかなか踏み出せない自分に自己嫌悪をしてしまうことが多いようですね。

「コンプレックスがある」

コンプレックスが強すぎる人に共通しているのは他人と自分を比べすぎることでどんどん落ち込んでしまいます。
あまり周りに目を向けすぎないことが大切かもしれません。

「極端な性格」

物事を0か100かで判断してしまいがちな人、いらっしゃいますよね? これも自己嫌悪しやすい人の特徴の1つです。
ささいなミスを致命傷だと考えてしまったり、ちょっと人から冷たくあしらわれただけで嫌われていると感じてしまったり……。

「まぁいっかぁー!」と割り切ってしまえる心もたまには必要です。
あまり身構えずに生きてみてくださいね。

「他人の気持ちに敏感」

他人の気持ちを考えすぎてしまって自分を抑圧しすぎてしまう人です。
例えば、自分は「これがやりたい」と思っても周りはそう思っていない雰囲気だったときに自然とその雰囲気が読み取れてしまう人は、自分の意見をそっと閉じ込めてしまいます。

この傾向にある人は、自分の意見を拒絶された経験がトラウマになっている可能性が高いです。何をおいても「自分の意見なんて」と考えてしまうことが自己嫌悪に結びついているのです。


自己嫌悪から脱するために効果的な方法とは⁉

「リフレーミング

その人の考えている枠組み(フレーム)を直すという意味で視点を変えろということです。

グラスに入っているワインを見て「もう半分しかない!」と思うか「まだ半分もある」と思うか……という考え方を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

他に有名な事例だと、こんなものがあります。

「身体を動かす」

毎日少しずつで良いので簡単なストレッチや体操からはじめてみる。

普段から軽い運動を取り入れている人は性格もポジティブな場合が多い、というのはイメージ論ではなく実際に研究結果が出ている事実だそうなんです。

「他人には適度に無関心で」

人から嫌われたくないというのは社会の中で生きる人間としては当たり前の感情ですが、人はそこまで他人に興味を持っていないもの。
「ダメなやつだと思われた」「笑われているかもしれない」こういった感情が自己嫌悪を引き起こすわけですが、他人にどう思われようが……という姿勢も持った方が身のためです。

そのためには、自身も他人のことはあまり見ないようにしましょう。
他人の評価軸で自分の行動を評価しないことがまず第一歩ですよ!

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自己嫌悪の時に絶対気をつけるべきこと(してはならないこと)

「愚痴や不満を言う」

え? 愚痴を言っちゃダメなの?と思うかもしれません。
しかし、愚痴ではなく「こういうことがあって、今本当に落ち込んでるんだ……」くらいの弱音はもちろん大丈夫です。

気をつけないといけないのは他人に関する不満です!

他人の粗探しをするのは、他人を下げることで自分の位置を保とうとする防衛本能のようなもので、しかもこのような粗探しは癖になりますし、悪口を言っている自分にまた嫌気がさす……と自己嫌悪の無限ループに嵌ってしまうので気をつけましょう!

「比較する」

「他人と比較する」というのも自己嫌悪に陥っている人がやりがちな行為です。
「あの人はあんなに優れているのだから、私も頑張らなきゃ」というような奮起の仕方も、一見ポジティブに見えますが、自己嫌悪中ではあまり効果的とは言えませんので注意してください。


自己嫌悪にもメリットが??

自己嫌悪しがちな人は実は良いこともあるのです。

自己嫌悪はネガティブな印象ですが、「もっとこうなりたい」「もっとできるはず」という飽くなき向上心のあらわれですし、それは自分への期待感から生まれるものです。
自己嫌悪を乗り越えて理想の自分に近づいた暁には、きっと自分のことも好きになれているはず。

つまり、自己嫌悪は自分を好きになるための近道であるということなのです。自己嫌悪している自分を恐れず、しっかり向き合っていきましょう。